G&U技術広報誌vol.15

2026 vol.15 G&U 14 特集 道路陥没事故と管きょ・マンホールのメンテナビリティ 生じ、摩耗や破損、事故の発生に至ることも 考えられます。腐食が進みやすいと考えられ る箇所については、管きょからマンホール、 蓋までを含めて、一体的な防食対策を講じる べきでしょう。 蓋の大型化で安全確保・高度化 ―蓋の大きさについては、「設置場所によ り適切な形状及び構造とすることが望ましい」 とされています。 ポイントは「開閉のしやすさ」と「入りや すさ」です。内径が 60cm しかない小さな蓋 は、急な水位上昇などが起きた場合、墜落防 止器具や換気設備の兼ね合いもあって脱出に 時間がかかります。特に重要管路など維持管 理を重点化すべき管路については、蓋を大き くしたり、中に踊り場を作ったりといったメ ンテナビリティの向上を図るべきでしょう。 内径 90cm の蓋は、出入りはしやすくなる のですが、重さが100kg以上となり、今度 は開閉が大変です。自治体によっては 90cm の親蓋の中に60cmの子蓋が埋め込まれた 「親子蓋」を採用し、状況に応じて使い分け ているそうで、これは有効な工夫だと考えら れます。 もう一つ、蓋の大きさと密接に関係するの がドローンです。分解したドローンをマン ホールや管きょの中で組み立て直すのは難し いため、調査に使用できる機体は蓋の大きさ で決まるそうです。機体の大きさは、飛行可 ① マンホールの間隔 1 【これまでの基準】※下水道施設計画・設計指針と解説(日本下水道協会) 2 ○ マンホールは、管きょ内の点検・清掃・修繕・改築等を行うために必要な施設である。 3 ○ 維持管理する上で必要な箇所のほか、管きょの起点及び方向又は勾配が変化する箇 4 所、段差が生じる箇所などに設ける。改築に際しては、維持管理情報等を踏まえ、適 5 切な配置とすることが望ましい。 6 ○ マンホールの間隔は、管きょの内径に応じた最大間隔が下記の通り示されている。 7 8 【課題】 9 ○ 推進工法やシールド工法等の技術開発に伴い、立坑用地確保難の解消、施工時の交通 10 規制や工事費の縮減等の観点から、マンホールが省略され、規定の間隔を大幅に超え 11 て長距離スパンとなる場合も多い。 12 ○ 長距離スパンとなると、点検や清掃では、テレビカメラ等による機械化が困難となる 13 場合が多く、潜行して作業するには作業員に過大な負担や危険性がかかる。また、修 14 繕・改築でも施工が困難となる場合がある。 15 16 【メンテナビリティの向上に向けて】 17 ○ 改築の機会を捉え、点検・清掃・修繕・改築等を行う上で適切な間隔に見直す。 18 ○ 長距離スパンで点検等に支障やリスクがあると判断する場合、改築の予定が無い場 19 合においても、割り込みマンホールの設置を検討する。 20 ○ 長距離スパンでの管内作業軽減のため、必要な資機材の搬入や酸素欠乏・硫化水素ガ 21 スの対策等を十分に可能とするよう、改築の機会を捉え、マンホールの大きさや構造 22 を見直す。 23 管きょ径別のマンホールの最大間隔 マンホールの間隔について、改築にあわせた見直しや、割り込みマンホールの検討などが提言された ① マンホールの間隔 1 【これまでの基準】※下水道施設計画・設計指針と解説(日本下水道協会) 2 ○ マンホールは、管きょ内の点検・清掃・修繕・改築等を行うために必要な施設である。 3 ○ 維持管理する上で必要な箇所のほか、管きょの起点及び方向又は勾配が変化する箇 4 所、段差が生じる箇所などに設ける。改築に際しては、維持管理情報等を踏まえ、適 5 切な配置とすることが望ましい。 6 ○ マンホールの間隔は、管きょの内径に応じた最大間隔が下記の通り示されている。 7 8 【課題】 9 ○ 推進工法やシールド工法等の技術開発に伴い、立坑用地確保難の解消、施工時の交通 10 規制や工事費の縮減等の観点から、マンホールが省略され、規定の間隔を大幅に超え 11 て長距離スパンとなる場合も多い。 12 ○ 長距離スパンとなると、点検や清掃では、テレビカメラ等による機械化が困難となる 13 場合が多く、潜行して作業するには作業員に過大な負担や危険性がかかる。また、修 14 繕・改築でも施工が困難となる場合がある。 15 16 【メンテナビリティの向上に向けて】 17 ○ 改築の機会を捉え、点検・清掃・修繕・改築等を行う上で適切な間隔に見直す。 18 ○ 長距離スパンで点検等に支障やリスクがあると判断する場合、改築の予定が無い場 19 合においても、割り込みマンホールの設置を検討する。 20 ○ 長距離スパンでの管内作業軽減のため、必要な資機材の搬入や酸素欠乏・硫化水素ガ 21 スの対策等を十分に可能とするよう、改築の機会を捉え、マンホールの大きさや構造 22 を見直す。 23 24 25 割り込みマンホールのイメージ 管きょ径別のマンホールの最大間隔 上からの平面図 下水の流れ 既設 マンホール 既設 マンホール 割り込み マンホール 既設 管路 断面図 既設 管路 割り込み マンホール 地上 割り込みマンホールのイメージ 管きょ径(mm) 600 以下 1,000 以下 1,500 以下 1,500 超 最大間隔(m) 75 100 150 200

RkJQdWJsaXNoZXIy Mjc4NTQzNg==