2026 vol.15 G&U 15 メンテナビリティの向上とマンホ―ルの維持管理 能な距離や時間、搭載するカメラや照明など、 ドローンの全体的な性能に関わってきます。 したがって、マンホールの蓋が大きいほど 大きなドローンを投入でき、精度の高い調査 を効率的に行うことができます。実際のド ローン調査を行う事業者からも「蓋を大きく してほしい」という要望があると聞いており、 メンテナビリティの向上のためにも、ぜひ大 きさを見直していただきたいと思います。 全ての前提は財源確保 ―最後に、地方公共団体へのメッセージを お願いします。 どうにか使用料を引き上げていただきたい、 という一言に尽きます。下水道をめぐるさま ざまな問題の根底には、結局のところ財源不 足があると考えているからです。 管路マネジメント検討会の中間整理では、 ここまでお話ししてきたメンテナビリティの 確保・向上について「取り組むことを原則と する」と言い切っていますが、それを実行す るためには財源が不可欠です。八潮のような 事故を二度と起こさないためにも、使用料引 き上げのための努力を惜しまないでいただき たいと思います。 ―ありがとうございました。 マンホール蓋については、求められる機能をあらためて示すとともに、大きさの見直しが提言されている 34 ③ マンホール蓋の大きさ 1 【これまでの基準】※下水道施設計画・設計指針と解説(日本下水道協会) 2 ○ マンホール蓋は、車両等による荷重を繰り返し受け、過酷な設置環境の中で強度、摩 3 耗性、耐久性、安全性、がたつき防止等の機能を果たすことが求められ、設置場所に 4 より適切な形状及び構造とすることが望ましい。 5 ○ また、構造及び性能として、圧力解放耐揚圧性能及び耐圧性能、転落防止性能が求め 6 られている。 7 8 【課題】 9 ○ 下水道用鋳鉄製マンホール蓋(JSWAS G-4)の種類は、呼び径300、500、600、900及 10 び900-600mmがあり、開閉や入坑のしやすさにより、φ600mmの蓋が一般的に定着して 11 いる。 12 ○ φ600mmの開口部では、機材を分割して搬入し、マンホールの内部で機材を組み立て 13 る等などの手間がかかっている。また、水替えを行うにあたって、必要なポンプを搬 14 入できず、対応を断念する事例もみられる。 15 16 【メンテナビリティの向上に向けて】 17 ○ 改築の機会を捉え、極力無人化・省力化することを前提に、資機材の搬出入や作業員 18 の退避が容易になるよう、マンホール蓋の大きさの見直しを検討する。 19 20 ⚫ 点検機器は、現行のマンホールの開口部(φ600mm)から投入することを前提に作られており、 開口部の大きさが障害となり点検が出来なかったという事例は聞かない。 ⚫ 開口部が大きくなれば、機器を4分割して搬入していたものを、2分割または分解しないで搬 入できる等、作業効率の改善が期待できる。 ⚫ 水中ポンプで水替えを行い、管内作業を進める計画であったが、φ600mmの開口部では、必要な ポンプを管内に搬入できず、対応を断念した事例があった。 ⚫ 管更生の実施にあたっては、管内で安全に作業するために、φ900mm以上の大きさが必要な工法 もある。 ⚫ 一方、φ900mmの蓋の場合、蓋が大きく重量があるため、蓋の開閉が大変である。また、 入孔 時には、広すぎて昇降に危険性があり、手掛けを使用しても怖さを感じる。 (参考)現場事業者へのヒアリング 34 耗性、耐久性、安全性、がたつき防止等の機能を果たすことが求められ、設置場所に 4 より適切な形状及び構造とすることが望ましい。 5 ○ また、構造及び性能として、圧力解放耐揚圧性能及び耐圧性能、転落防止性能が求め 6 られている。 7 8 【課題】 9 ○ 下水道用鋳鉄製マンホール蓋(JSWAS G-4)の種類は、呼び径300、500、600、900及 10 び900-600mmがあり、開閉や入坑のしやすさにより、φ600mmの蓋が一般的に定着して 11 いる。 12 ○ φ600mmの開口部では、機材を分割して搬入し、マンホールの内部で機材を組み立て 13 る等などの手間がかかっている。また、水替えを行うにあたって、必要なポンプを搬 14 入できず、対応を断念する事例もみられる。 15 16 【メンテナビリティの向上に向けて】 17 改築の機会を捉え、極力無人化・省力化することを前提に、資機材の搬出入や作業員 18 の退避が容易になるよう、マンホール蓋の大きさの見直しを検討する。 19 20 ⚫ 点検機器は、現行のマンホールの開口部(φ600mm)から投入することを前提に作られており、 開口部の大きさが障害となり点検が出来なかったという事例は聞かない。 ⚫ 開口部が大きくなれば、機器を4分割して搬入していたものを、2分割または分解しないで搬 入できる等、作業効率の改善が期待できる。 ⚫ 水中ポンプで水替えを行い、管内作業を進める計画であったが、φ600mmの開口部では、必要な ポンプを管内に搬入できず、対応を断念した事例があった。 ⚫ 管更生の実施にあたっては、管内で安全に作業するために、φ900mm以上の大きさが必要な工法 もある。 ⚫ 一方、φ900mmの蓋の場合、蓋が大きく重量があるため、蓋の開閉が大変である。また、 入孔 時には、広すぎて昇降に危険性があり、手掛けを使用しても怖さを感じる。 (参考)現場事業者へのヒアリング P R O F I L E【もりた・ひろあき】 1983年東北大学土木工学科修士課程修了、同年建設省(当 時)入省。岡山県下水道課長、国土交通省都市・地域整備局 下水道部下水道事業課町村下水道対策官、熊本市副市長、下 水道新技術推進機構研究第一部長、国土技術政策総合研究所 下水道研究官などの要職を歴任し、2015年より現職。17年 から日本非開削技術協会の会長も務める。また、八潮市の事 故の後、国土交通省「下水道等に起因する大規模な道路陥没 事故を踏まえた対策検討委員会」、同「下水道管路マネジメ ントのための技術基準等検討会」、埼玉県「八潮市で発生し た道路陥没事故に関する原因究明委員会」に委員として参画 している。
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