G&U技術広報誌vol.15

2026 vol.15 G&U 5 八潮の道路陥没事故を踏まえた管路マネジメントのあり方 員長:家田仁・政策研究大学院大学特別教授) を設置しました。また、同様の危険が想定さ れる流域下水道の一定規模以上の管路に対し ても緊急点検を実施しました。 3月17日にはこの委員会より第1次提言 が出されました。提言内容をもとに、国は各 自治体へ「下水道管路の全国特別重点調査」 を要請しています。 全国特別重点調査のポイントは以下の2点 です。 ①調査方法の強化 • ドローンなどの新技術を活用し、従来は 潜行目視できなかった箇所も適切に調査 •打音調査や空洞調査など目視以外の手法 も併用して物理的強度を確認 ②判定基準の強化 •これまでの日本下水道協会維持管理指針 よりも厳しい判定基準 提言では、損傷のしやすさや社会的な影響 なども考慮し、「布設から30年以上経過し た口径2mの大口径管(全国約5000km)」 を対象に 1 年以内の調査を行うこと、さらに 八潮の事故現場と同様の構造や地盤条件の箇 所(全国約 1000km)は「優先実施箇所」と して夏頃までの調査終了が求められています。 「メリハリ」をつけた点検・調査、再構築を メンテナビリティ確保などの視点も ―次に委員会による第2次提言について説 明いただけますでしょうか。 管路メンテナンスのあり方が示された第2 次提言は5月27日に家田仁委員長から国土 交通大臣へ手交されました。ポイントは以下 のとおりです。 ○メリハリをつけた点検・調査 •これまで下水道管路のメンテナンスにつ いては、平成24年の笹子トンネルの事 故も踏まえ状態監視保全の考え方を基本 としてきたが、今後はメリハリをつけ、 社会的影響 または 事後保全 点検の高頻度化 点検の高頻度化 点検方法の高度化 点検方法の高度化 ✓ 管理・埋設深さ・影響人口 ✓ 二次災害の恐れ(軌道下、 緊急輸送道路等)など ✓ 腐食環境 ✓ 布設年度 ✓ 地盤、地下水位 ✓ 構造変化点 ✓ 直近の点検結果 など 下水道管路の点検・調査の重点化とメリハリの考え方(第2次提言より) 管路 の安全 への ハザ ード ︵損傷 発生 のし やす さ︶

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