G&U技術広報誌vol.15

2026 vol.15 G&U 7 八潮の道路陥没事故を踏まえた管路マネジメントのあり方 点検や更新工事を行っていくうえで、マン ホール蓋を機械の搬入を前提とした大きさに 見直すことは、メンテナビリティの観点から も重要だと思います。具体的な内容について は今後の検討になりますが、それを一つの基 準として、自治体に取り入れてもらう必要も あると考えます。現状はあくまで人が出入り する “ マンホール ” で、機械の搬入を前提と した “ マシンホール ” にはなっていないとい う現場の声も聞いたことがあります。 マンホール蓋を含むマンホールの構造には、 まだ開発の余地があると考えています。その 中でマンホール蓋まで目が行き届く余力とい う意味でも、技術開発にあたっては特に大都 市に期待しているところです。管きょ内の水 位等をリアルタイムで測定する「多機能型マ ンホール蓋」も東京都下水道サービスなどが 中心となって開発されました。先ほど点検・ 調査にあたって自動的に管内の異常などを検 知するセンシング技術の必要性についても言 及しましたが、マンホール蓋に対しては、国 土強靱化を進めていくうえでのさらなる進化 を期待しています。 また、老朽化対策の側面からマンホール蓋 が注目されていますが、近年は猛烈な雨に よって蓋が飛散する事象なども発生していま す。管路メンテナンスにおけるマンホール蓋 のあり方を考える一方で、豪雨対策としての 視点や取り組みも重要だと認識しています。 インフラマネジメントのあるべき姿示す 担い手確保や機運醸成の必要性も提示 ―続けて第3次提言の概要をお願いします。 委員会の最終提言にあたる第3次提言は、 12月1日に家田委員長から国土交通大臣に 手交されました。第 2 次提言を踏まえ、下水 道管路マネジメントの技術基準を国がつくる べきであるとの提言や、重要な箇所の点検・ 調査のあり方、再構築にあたっての複線化に よる多重性の考え方などが示されました。ま た、技術開発分野では、国がテーマを決め、 新技術が幅広く提案されるような支援や技術 の普及に向けた積算基準等の整備の必要性に ついても提言がありました。 【マンホールアンテナ技術概要】 【下水道:管路内水位監視例】 • 蓋にアンテナ(安定性/カバー率の高い4G回線)を設置。 • 蓋裏にバッテリーを格納でき、電源工事不要で使用可能。 ※流量計等消費電力の大きな機器を除く • 災害による停電時や現地までのアクセスが困難な状況におい てもPC等モバイル端末から状況を把握可能。 マンホールアンテナ 情報蓄積 クラウドセンター (情報管理サーバー) 表 裏 アンテナ 通信装置 バッテリー 水位計センサー 水位情報の観測 クラウド上の ソフトから 水位情報の リアルタイム監視 パソコン ポンプ運転指示 情報発信 ポンプ場 浸水危険区域 多機能型マンホール技術の概要(国交省「上下水道 DX 技術カタログ」より)

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