ごあいさつ
上下水道や道路といった社会資本整備事業が、建設の時代から維持管理・更新の時代へと大きく転換するなか、いつの間にか「効率」という言葉に主役の座を奪われた感のある「安全」という言葉。昨今の地球環境や都市環境の変化に伴う都市型水害の発生、安心を求める一般市民の意識の高まり、そして高齢化社会を視野に入れたインフラのバリアフリー化等の進展の中で、改めて社会における「安全」とは何かが問いかけられています。
私ども G&U 技術研究センターは、グラウンドマンホールとその周辺の道路までを含めた地上空間と、マンホール本体および管路までを含めた地下空間を主たる研究領域として、人を中心に据えた視点から、再度「安全」を捉え直して、これからの時代に求められる新しい「安全」に関する研究開発を目的として 2005 年 1 月に設立されました。
公的研究機関や大学、事業体、業界メーカーのみならず、一般市民の方々も対象に広くその門戸を開放し、都市空間における安全を実現するための幅広い研究開発や、安全性能を検証・評価するためのさまざまな試験、そして、これからの時代に求められる新しい「安全」について、正しい理解・知識を得ていただくための情報発信等を行うことで、市民が安心して生活していけるような都市空間の創出をめざして努力を続けて参ります。
代表取締役所長 尾﨑 正明 |Ozaki Masaaki|
京都大学大学院修了、工学博士。昭和59年建設省(現 国土交通省)に入省。
近畿地方整備局建政部都市調整官、東北地方整備局青森河川国道事務所長、岡山市下水道局長、日本下水道新技術機構 研究第一部長、国土技術政策総合研究所 下水道機能復旧研究官、
全国上下水道コンサルタント協会 専務理事を経て令和2年9月より現職。