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研究開発

G&U技術研究センターは、マンホールふたとその周辺環境までを含めた地上空間、および地下空間において発生しうるさまざまなリスクや潜在的および顕在化した問題について、その現象メカニズムを解明するとともに、リスクを未然に防止するために必要となる技術の研究開発を行って参ります。さらに、公的研究機関や大学といった学際との共同研究等を通じて、広く社会全体の安全性向上に寄与していくことをめざしています。

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研究開発

テーマ
マンホール蓋の開口面積とふた裏の湿度に関する基礎的実験
研究者
杉 伸太郎、宮田 義一 ((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 58号(2021年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
雨天時の分流汚水管路への浸入水を防ぐ目的や臭気対策のため、ふたのガス穴等の面積や個数を低減する取り組みもあり、その効果を論じた文献もある。ふたの穴を削除するあるいは低減すると外気との換気が制限されるようになるため、ふた内部では湿度が高くなりやすくなると考えられる。本研究では、極力複雑な要因を排除するために、恒温恒湿室にアクリル製の模擬マンホールを入れて、次の基礎的な実験を試みた。換気効果に影響する開口面積を変えて、結露が発生しやすい条件を人工的に作り出し、結露するか結露しないか、結露する場合はそれに要する時間を測定した。また、模擬マンホール内を高湿度状態にし、その状態から湿度が自然に低下する様子を測定した 。




開口面積と結露までの時間関係

テーマ
下水道管渠内に暴露された鋳鉄の腐食特性
研究者
宮田義一、杉伸太郎((株)G&U技術研究センター )、萩原徹、工藤祥子(東京都下水道局)、篠原正(前 国立研究開発法人 物質・材料研究機構) 
掲載誌
下水道協会誌 2021年5月号(Vol.58 No.703)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
海水環境、大気環境および土壌環境での腐食速度は初期状態で高く、その後急激に低下することが知られている。それに対し、人孔内の鋳鉄の腐食速度は一定であることを明らかにした(暴露3年間の中間報告)。下水道環境では酸性の結露水によりさび層が脆弱になるため腐食速度が減少しないと推測される。




(上)人孔内に試験片を設置した様子
(下)人孔内(下水道環境)及び海水環境における腐食速度の比較

テーマ
路面模型を用いた旧式マンホール蓋穴からの直接浸入水に関する実験研究
研究者
(株)G&U技術研究センター 柴田章兵、内山真喜子、村上一弘、杉伸太郎
掲載誌
下水道研究発表会講演集 57号(2020年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
旧式マンホール蓋(蓋表面に穴・隙間がある蓋や錠部品が無い勾配受け構造蓋)と現行マンホール蓋について、道路模型を用いた路面表流水実験等により蓋からの浸入水量を測定した。




路面流水実験装置の概略図

テーマ
下水道環境における硫化水素濃度と鋳鉄の腐食速度の関係
研究者
宮田義一、杉伸太郎((株)G&U技術研究センター)、篠原正(国立研究開発法人 物質・材料研究機構)、池田潤考、村田祐一(東京都下水道局)
掲載誌
下水道協会誌 2019年2月号 (Vol.56 No.676)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
人孔内の硫化水素濃度を年間に4回測定して年間平均硫化水素濃度を求め、濃度が高くなるほど鋳鉄の腐食速度も高くなり、両者の対数は直線関係になることを明らかにした。
その他
令和2年度 奨励論文に選出されました。




硫化水素濃度と鋳鉄の腐食速度の関係

テーマ
雨水桝蓋の落葉堆積形態が排水能力与える影響
研究者
((株)G&U技術研究センター)   柴田 章兵、村上一弘、杉 伸太郎
(国土技術政策総合研究所)中村 裕美
(元国土技術政策総合研究所)岩崎 宏和
掲載誌
下水道研究発表会講演集 56号(2019年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
落葉の堆積形態が排水能力に及ぼす影響について、広く使用されている鋼製グレーチング蓋を対象にした過去の実験結果を調査し、その結果の考察を行った。




(上)代表的な堆積形態①   (下)代表的な堆積形態②

テーマ
マンホールふたの防食工法を評価するための浸漬試験方法の検討
研究者
(東京都下水道局)         工藤 祥子、岸野 文俊
((株)G&U技術研究センター)   宮田 義一、杉 伸太郎
(国立研究開発法人 物質・材料研究機構)篠原 正
掲載誌
下水道研究発表会講演集 56号(2019年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
下水道施設のコンクリート構造物の防食工法については品質規格が定められているが、ふたの防食工法については規格等が存在しない。本研究では、マンホールふたの防食工法を評価するための試験方法を検討した。




試験結果の概要

テーマ
マンホール内の湿度や硫化水素濃度の変化によってどのように鉄ふたが腐食するのか -ACM型腐食センサーの活用-
研究者
(株)G&U技術研究センター宮田 義一
掲載誌
月刊下水道 2018年5月号(Vol.41 No.6)
出版社
(株)環境新聞社
内容
鋳鉄製マンホールふたの腐食はマンホール内の湿度や硫化水素濃度の影響を受ける。そのメカニズムを大気腐食の分野で活用されているACM型腐食センサを用いて検証した。
その他




鉄ふたaにおける腐食電流と硫化水素濃度

テーマ
下水環境におけるACM型腐食センサを活用した鋳鉄の腐食環境評価
研究者
宮田義一、杉伸太郎((株)G&U技術研究センター)、土手一朗(元(株)G&U技術研究センター)、篠原正(国立研究開発法人 物質・材料研究機構)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 54号(2017年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
硫化水素が発生する汚水桝に設置されている鉄蓋を対象に、結露状態とACM型腐食センサの出力である腐食電流を測定し、同センサによる腐食環境評価の有効性を評価した。




腐食電流と硫化水素濃度

テーマ
雨水桝ふたの落葉詰まりによる排水性能検証実験
研究者
嶋田耕二、内山真喜子、杉伸太郎((株)G&U技術研究センター)、土手一朗(元(株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 54号(2017年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
各種雨水桝ふたや街路樹、落葉量、流量、縦断勾配をパラメータとし、それぞれの条件を変化させた場合の排水性能への影響を把握した。





テーマ
下水道環境におけるACM型腐食センサの活用事例
研究者
篠原正(国立研究開発法人 物質・材料研究機構)、桑原裕樹(元(株)G&U技術研究センター)、宮田義一、杉伸太郎、土手一朗((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
腐食センターニュース(No.077)
出版社
腐食センター
内容
マンホールふた(鉄蓋)は、硫化水素や結露等の環境の影響を受けて腐食が進行する。本稿では、大気環境の腐食生のモニタリングに用いられるACM型腐食センサを、下水道環境の腐食性評価に利用した研究例を紹介。






テーマ
球状黒鉛鋳鉄の腐食機構の基礎的研究
研究者
宮田義一((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
日本溶射学会誌 溶射(Vol.54 No.1 2017)
出版社
(一社)日本溶射学会
内容
鋳鉄は広範囲な工業分野で使用されているにもかかわらず、普通鋼やステンレス鋼に比べて腐食に関する研究例は少ない。本稿では酸性水溶液中の球状黒鉛鋳鉄の腐食機構について解説した。




硫酸浸漬後の表面写真

テーマ
下水道環境におけるマンホール鉄蓋の腐食機構の基礎研究
研究者
篠原正(国立研究開発法人 物質・材料研究機構)、島田正夫(地方共同法人日本下水道事業団)、桑原裕樹(元(株)G&U技術研究センター)、土手一朗((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道協会誌 2016年8月号(Vol.53 No.646)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
鉄蓋の腐食速度は硫化水素や結露の発生など、環境の腐食性によって変化する。本研究では下水道の腐食環境を模擬できるエイジトロンを用い、硫化水素の腐食への影響を検証。
その他
平成29年度 奨励論文に選出されました。




腐食したテストピース






テーマ
ACMセンサを用いたマンホールふたの腐食環境評価
研究者
篠原正(国立研究開発法人 物質・材料研究機構)、桑原裕樹(元(株)G&U技術研究センター)、杉伸太郎、宮田義一、土手一朗((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 53号(2016年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
下水道環境下の汚水桝鉄蓋を対象に、腐食因子として硫化水素濃度、蓋裏の表面温度、蓋裏近傍の露点温度を測定し、 ACMセンサの出力である腐食電流との比較から、同センサの有効性を評価。







テーマ
ゲリラ豪雨によるマンホールふた飛散事故の発生現況と防止技術のいま
執筆者
杉伸太郎((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
月刊下水道 2016年6月号(Vol.39 No.7)
出版社
(株)環境新聞社
内容
近年、豪雨時にマンホールふただけでなく、マンホール躯体をも飛散させ道路損壊する重大な事故が発生。本稿では、過去の被害事例や既往研究結果を踏まえて、マンホールふたの飛散に至ったメカニズムを示すとともに、ふた飛散防止対策技術の考え方を紹介。







テーマ
マンホール鉄蓋の腐食劣化に関する基礎的研究
研究者
澤田健次(熊本市上下水道局)、杉伸太郎((公財)日本下水道新技術機構)、小野啓一郎(日之出水道機器(株))、桑原裕樹((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 52号(2015年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
熊本市内でマンホール鉄蓋の腐食劣化調査を行い、環境因子(硫化水素、結露)が腐食に及ぼす影響、部位毎の腐食速度の違いを考慮した鉄蓋の点検手法に関する検討を実施。







テーマ
改良型雨水桝等の排水性能に関する調査研究
研究者
小川文章、松浦達郎(国土交通省 国土技術政策総合研究所 下水道研究部 下水道研究室)、土手一朗、嶋田耕二((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 52号(2015年度)
出版社
(公財)日本下水道協会
内容
雨水桝蓋及び雨水桝を対象に、落葉等の堆積が排水性能へ与える影響を定量的に検証するとともに、排水性能の低下対策としての改良型雨水桝等の有効性を検証。







テーマ
「下水道用マンホール改築・修繕工法」に関する共同研究について
研究者
(公財)日本下水道新技術機構、(株)G&U技術研究センター、他12社
掲載誌
下水道用マンホール改築・修繕工法に関する技術資料 ー2014年12月ー
出版社
(公財)日本下水道新技術機構
内容
改築工法と修繕工法の位置づけや要求性能を明確化し、調査診断・設計等に関する統一基準を明示







テーマ
ジオテキスタイルを用いたマンホール浮上防止対策工法の簡易実験事例
研究者
土手一朗((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 51号(2014年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
従来から地盤安定化対策等に採用されている安価な材料である「ジオテキスタイル」を用いたマンホール浮上防止対策工法について、簡易実験によって対策工法としての実現可能性を検討。




テーマ
マンホール周辺埋戻し土の液状化診断方法について
研究者
岡田一郎((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 50号(2013年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
マンホール周辺埋戻し土の液状化診断について、従来方法よりも安価かつスピーディーとされる新技術(液状化ポテンシャルサウンディング)の有効性を検証。




テーマ
マンホール周辺舗装の温度変化による膨張収縮と隙間発生に関する検証研究
研究者
田中博,杉伸太郎,山口浩二((株)G&U技術研究センター)、佐々木昌平((株)NIPPO)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 49号(2012年度)
出版社
(公社)日本下水道協会
内容
温度変化によるマンホール周辺舗装の挙動について施工実験とFEM解析により検証




テーマ
マンホール周辺舗装の破損状況に関する基礎的調査
研究者
田中博,杉伸太郎((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
第29回日本道路会議(2011年度)
出版社
日本道路会議
内容
マンホール周辺舗装の段差やひび割れ発生状況調査報告




テーマ
マンホール蓋のすべり抵抗評価方法について
研究者
平山明彦、松下怜((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
第29回日本道路会議(2011年度)
出版社
日本道路会議
内容
車道部と歩道部に設置されたマンホール蓋のすべり抵抗評価方法の紹介




テーマ
マンホールふたの枠形状と施工方法に着目した周辺舗装の破損調査事例
研究者
田中博、杉伸太郎、山羽一男((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 48号(2011年度)
出版社
(社)日本下水道協会
内容
鍔(つば)付枠やモルタル根巻き施工によるマンホール周辺舗装の破損実態調査報告




テーマ
マンホール周辺舗装の段差・ひび割れに関する研究 ー調査事例報告ー
研究者
田中博,杉伸太郎,山口浩二((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 47号(2010年度)
出版社
(社)日本下水道協会
内容
マンホール周辺舗装の段差やひび割れ発生状況調査報告




テーマ
豪雨時の下水管渠内空気流動解析モデル
研究者
重田 尚秀・渡辺政広(愛媛大学大学院生)  山口浩二((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 46号(2009年度)
出版社
(社)日本下水道協会
内容
管路内の空気圧の圧力伝播を理論と実験で対比




テーマ
マンホールふたにおける腐食が強度低下に及ぼす影響評価
研究者
平山 明彦((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 45号(2008年度)
出版社
(社)日本下水道協会
内容
マンホールふた裏の腐食減肉による強度低下をFEM解析で検証




テーマ
歩道におけるマンホールふたのすべり抵抗評価方法の研究
研究者
平山 明彦((株)G&U技術研究センター)
掲載誌
下水道研究発表会講演集 44号(2007年度)
出版社
(社)日本下水道協会
内容
歩道におけるマンホールふたのすべりを介在物による評価




テーマ
マンホールふたの維持管理性向上に関する研究
研究者
日之出水道機器(株)、(株)エバタ、管清工業(株)、(財)下水道新技術推進機構、(株)G&U技術研究センター
掲載誌
次世代型マンホールふたおよび上部壁技術マニュアル
出版社
(財)下水道新技術推進機構
内容
維持管理性向上のためのマンホールふた、斜壁、開閉工具についての研究
維持管理用としてφ40cm〜φ70cmの双口マンホールなどを提案




調査

テーマ
東日本大震災のマンホール被害事例報告
調査年月
2011年3月、4月
内容
東日本大震災時のマンホールに関する被害実態を把握するために、千葉県浦安市、埼玉県久喜市、茨城県潮来市の被害状況を撮影。




テーマ
岩手・宮城内陸地震マンホール被害調査
調査年月
2008年6月
内容
2008年6月に発生した岩手・宮城内陸地震に際し、マンホール及びマンホールふたに関する被害状況調査を行った。




テーマ
中越沖地震マンホール被害調査
調査年月
2007年7月ー8月
内容
2007年7月に発生した中越沖地震に際し、マンホール及びマンホールふたに関する被害状況調査を行った。